文章表現の授業です

専門学校や大学で担当している「国語表現法」「日本語表現」などといった授業の覚え書き

単位修得にまつわるメールのこと

大学は試験期間、学生さんとメールのやりとりをする機会が増える時期です。

メールの書き方については、このブログでも遅れた課題を受け取ってほしいという設定で取りあげたことがあります。

メールの書き方2 具体例 - 文章表現の授業です

この本にも載せました。

単位に関わるメールなど書かないで済むにこしたことはないですが、発熱してしまって試験を受けたりレポートを提出しに登校したりできなくなったとか、なんとかならないか問い合わせたくなりますよね。

こういった新型コロナウイルス関連の事情については、授業の担当者ではなく、大学で新型コロナウイルス関連の係があるはずですから、そこに問い合わせましょう。

ふだんの提出物などの評価については、担当の先生の裁量に任されていると思いますから、未提出のものがあるのなら、相談してみるのもいいかもしれません。

しかし、出席日数が足りなくて資格喪失になっているとか、点数がどうしても合格に届かないのがわかっているような場合は、潔く諦めてもう一度勉強しましょう。

よく年配の人が、一昔前は教授のお宅に一升瓶を持ってお願いに行ったものだなどという昔話をしますが、いまどきそういうお願いを聞き入れて単位を出すと処分されます。

そもそも、いったん成績を入力してしまうと大学が管理していますから、授業の担当者が変更するのは簡単ではありません。特に非常勤講師には、提出した成績のデータを大学内部のどこで誰が管理しているのかまったくわかりません。

メールを書く時間があるのなら、その時間を来年度単位を取るための勉強に当てましょう。

ただ、何らかのミスで間違った成績が記録されてしまったということはないとはいえないので、納得いかないときは問い合わせるとよいでしょう。その場合も、担当者が勝手に点数を書き換えることはできないので、大学の異議申し立ての制度を利用しましょう。

ちなみに、私の授業ではルーブリックまたは採点基準を公開して、点数の根拠がわかるようにしています。GoogleClassroomを採用している大学では、ふだんの提出物や小テストの点数もすべて見えるようにしています。