文章表現の授業です

専門学校や大学で担当している「国語表現法」「日本語表現」などといった授業の覚え書き

事実と意見の区別に関する本や動画 その2

この記事の続きです。

事実と意見についてシンプルな文で基礎を確認したいときは、前回紹介したNHKのサイト以外に fact or opinion で検索すると英語圏の子供向きのサイトがたくさん出てきます。こんな感じです。

www.google.com

ブルーバックスから追加です。理系向きの本として出版されていますが、論理的な文章を書く人には文系理系は関係ありません。

成清弘和『理系のための 理論が伝わる文章術 実例で学ぶ読解・作成の手順』、第1章に「事実と意見」について詳しく説明しています。

著者のいうところの「文章の読み取り法」について力を入れているため、国語の入試の長文問題の解説のようになっていて、自分で取り組みながら読む必要があります。歯ごたえがあるといいますか、慣れない人には怠いのかもしれないですが、じっくり勉強するのにいい本だと思います。Amazonのレビューが低評価で気の毒。それでこの本を手にしないのはもったいないです。

 

もう1冊、ブルーバックスの文章技術の本に更科功『理系の文章術 今日から役立つ科学ライティング』があります。

事実と意見の区別については、こちらはおそらく理解していて当然という前提で、その先の内容が書かれています。クリエーショニスト・ステッカーの「進化は理論(theory)であって、事実(fact)ではない」の話題など、おもしろいです。