学生さんに情報の重要性をわかってもらうためのゲームを紹介します。もともとTwitterで話題になったゲームをもとに、入手した情報が勝敗を左右するようにアレンジしました。
ゲームの進め方は次の通り
- 政府1人、マスコミ2人、残りは3~5人程度のグループに分かれます。1つのグループを1つの企業とします。
- 政府は折り紙を管理し、マスコミや企業に配ることができます。
- マスコミは「情報」を管理し、政府や企業に売ることができます。
- 企業は折り紙で鶴を折ります。鶴がお金になります。お金の使い方は自由です。別の企業から人を引き抜いても、雇っても、鶴や折り紙を買ってもかまいません。
- たくさんお金を持っている企業の勝ちになります。
政府役はちょっと退屈なので講師が務めてもいいと思います。
マスコミ役の人は情報を作ります。折り紙に書いて、見えないように折っておくのがいいでしょう。情報は売れますので、高いほど重要なものにするのがコツです。例えばこんな感じです。
- 鶴1羽で交換:タピオカおいしい
- 鶴3羽:この情報を持っている企業は他の企業の青い鶴をもらえる
- 鶴3羽:この情報を持っている企業は他の企業の社員1人をもらえる
- 鶴5羽:○時○分に株価が暴落して、鶴の半分を政府に没収される
- 鶴10羽:○時○分に革命が起きて、一番鶴の少ない企業が全ての鶴をもらえる
鶴を折るのを分業にしたり、得意な人を引き抜いたりということも勝敗を左右するのですが、情報の大切さを知ってほしいため、マスコミ役の人に活躍してもらうところが、参考にしたゲームと異なるところです。
今年度は課題を早く終えた人たちでゲームをしたのですが、みんなゲームの意図をよく理解してくれて、重要な情報ほど手に入りにくいように進めてくれました。企業同士で情報を売って共有したり、マスコミと政府が癒着したりして、なかなか楽しかったです。
いまはスマホさえあれば誰でも無料でたくさんの情報を手に入れることができます。しかし、何も考えずにただ情報の波の中に飛び込んで、信じてしまうのは危険です。
大学で学ぶなどして学問的なトレーニングを受けてこそ手に入る情報があり、多くの場合、そのようにして手に入れた情報こそ価値があることに気付いてほしいと思います。
もとのゲームについてtogetterにまとめられていました。@konbuwasabi さんのアカウントは今は使われていないようです。
本も出ています。