論理的な文章を書くために必要な「事実」と「意見」を区別するという考え方ですが、学校の国語の時間で勉強した記憶がないと言われます。
しかし、既に平成20年の学習指導要領「生きる力」第2章 各教科 第1節 国語 (今の大学生はこの学習指導要領で学んでいますよね)では第3学年及び第4学年に以下のように記されています。
C 読むこと
(1) 読むことの能力を育てるため,次の事項について指導する。
(略)
イ 目的に応じて,中心となる語や文をとらえて段落相互の関係や事実と意見との関係を考え,文章を読むこと。
(後略)
第5学年及び第6学年では以下のように記されています。
C 書くこと
(1) 書くことの能力を育てるため,次の事項について指導する。
(略)
ウ 事実と感想,意見などとを区別するとともに,目的や意図に応じて簡単に書いたり詳しく書いたりすること。
(後略)
C 読むこと
(1) 読むことの能力を育てるため,次の事項について指導する。
(略)
ウ 目的に応じて,文章の内容を的確に押さえて要旨をとらえたり,事実と感想,意見などとの関係を押さえ,自分の考えを明確にしながら読んだりすること。
(後略)
習っているんですね…?
ちなみに私はこの事実と意見の区別を、大学に入学してから、『理科系の作文技術』で知りました。
まだ読んでいませんが、漫画版もあるようです。
最近のものでは『大人のための国語ゼミ』に事実と意見の区別が詳しく説明されています。
この本に付いては過去記事で紹介しています。
いまさら馬鹿馬鹿しいと思うかもしれないのですが、小学校5・6年生向けのNHKの番組がとてもわかりやすいです。
高校講座のロンリのちからでも取りあげられています。
私はこれらの動画を食事の時に1つずつ見ました。事実と意見について今ひとつよくわからないという人は、隙間時間を利用して復習することをお勧めします。