授業で敬語を取り上げたときの工夫についてメモしておきます。
- 敬語の指針 http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/sokai/sokai_6/pdf/keigo_tousin.pdf「敬語の本を買わなくてもこれがあります」と言うと反応がある。
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www.bunka.go.jp 1話を途中まで見せて、あとは各自でどうぞという扱いにした。
- フラッシュカード(表に「気に入る」、裏に「お気に召す」などと書いたもの)は少し子供っぽいかと思ったが、意外とノってくれた。クラスの雰囲気に合わせて、講師がカードを見せたり、学生さんに渡してお互いに当てていくようにしたりした。眠気覚ましにはよかったと思う。外国人向けの日本語教育が参考になる。
- 外国語学習のようにロールプレイも試みた。但し、ノリのよいクラスでないと悲惨なことになる…
敬語も含め、私の授業では「正しい」「間違った」日本語という表現はせず、「でも面接の時などはこういう表現にしておいた方が安心です」と付け加えるようにしている。しかし、マナーの授業や就職活動対策ではそうでもないらしく、「その日本語はおかしい」などと平気で言っている。学生さんはそういうところで敬語自体は学んでいるが、必ずしも学問的に体系立って理解しているわけではないようだ。正しい日本語、間違った日本語などというとらえ方は、面接を乗り切るのには手っ取り早いかもしれないが、長い目で見ると間違った言語観を植え付けることになると思う。