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文章表現の授業です

専門学校や大学で担当している「国語表現法」「日本語表現」などといった授業の覚え書き

後期第7回 プロフィールを作る

しばらく書いていませんでした。読んでくださっていた方すみません。

というわけで、授業でプロフィールを作ります。

プロフィールはある日突然必要になります。私の場合初めて「プロフィール送って下さい」と言われたのは講演をしたときで、チラシに掲載されるということでした。

もちろん自分のプロフィールなど考えたこともありません。自分が講演をするということ自体に舞い上がっている状態です。ごく単純なものを書くのにずいぶん時間がかかってしまいました。しかも妙に力の入ったのを作ったため、当日は一部省略されました。

学生さんからよくプロフィールなんて必要ないなどという声が返ってくるのですが、だいたいでいいので、あらかじめ作っておくと役立つと思います。

ついでに写真も用意しておくと、いざ必要になったときにニキビが酷くなってる……などということがなくていいですよ。

また、プロフィールを作ることを通して、自分がこれまでどんなことをしてきたのか、何が得意で何が好きなのか、人にどのように見られたいのかということを、改めて考えることができます。

そのようなわけで、次の3通りのプロフィールを作ります。

  1. 履歴を軸にした短いもの
  2. 自分の作品や仕事をアピールする長めのもの
  3. 自分のキャッチフレーズ

1は、例えば神戸市長の場合、公式サイトに次のようなプロフィールが載っています。

久元喜造プロフィール

ほとんど履歴書ですが、学生さんの場合は「○○大学○○学部入学」「在学中」などと書けばいいですね。このタイプはすぐできます。

2はもう少し自分の特技や趣味をアピールしたいという場合です。もし時間に余裕があれば、プロフィールをネットや雑誌などで集めてみると、上手いプロフィールはどのようなものかが理解しやすいと思います。

例えば、Amazon著者ページはなかなか参考になります。香山リカのページを見てみましょう。

香山リカ

1960年札幌市生まれ。東京医科大学卒業。精神科医として病院での診察に携わりながら、立教大学現代心理学部映像身体学科教授として教壇にも立つ。豊富な臨床経験を活かし、現代人の心の問題を鋭く分析し、きめ細かな解決策を提示する。ほかにも、政治・社会批評、サブカルチャー批評、皇室問題から趣味のプロレスに関する批評まで、幅広いジャンルで活躍する。事務所では住み着いたノラ猫1匹、自宅では犬1匹と猫5匹と同居。

  • 出身地
  • 学歴

という履歴書に書く情報をきちんと書き、

  • 仕事内容(専門)
  • 仕事内容(守備範囲。こんなこともできるとアピールする。)

と続きます。

専門の精神科医の仕事については「豊富な臨床経験」「現代人の心の問題を鋭く分析」「きめ細かな解決策を提示」とアピールし、その上で、「政治・社会批評、サブカルチャー批評、皇室問題から趣味のプロレスに関する批評」と仕事ができる守備範囲を示しています。具体的なのでわかりやすくなっています。

それだけでなく、最後に

  • プライベート

について一言書き、親しみを感じさせることも忘れません。

この2のタイプでは就活の自己アピールも視野に入れて書くといいでしょう。また将来自分はこうありたいという未来のプロフィールを作るのもアリです。

3の自分のキャッチフレーズは、選挙に出るのをイメージして自分のアピールポイントを一言で表現してもらいます。これはなかなか気恥ずかしくて難しいようなので、友達同士で作るのもいいでしょう。

そうです、プロフィールなど自己アピールのための文章は気恥ずかしくて書きにくいものです。学生さんに香山リカは自分で「鋭く分析」や「幅広いジャンルで活躍」と書いてるんですかと質問されました。わかりませんが、少なくとも下書きは自分で書いていると思います。私も自己アピール文は苦手です。しかし、こういう気恥ずかしさを乗り越えて仕事をするのが、大人になるということではないかしら……

*1

*1:今回の内容は個人情報なので、外部に漏らさないのはもちろんですが、書きたくない学生さんには架空のプロフィールを書いてもらいます。授業ではあくまで書き方の練習をするのが目的です。