学生さんのレポートを見ていると、なぜこんな記事を引用したんだろうと思うことが多々あります。パソコン教室で授業をするようになって、学生さんがどのように情報を集めているのかを見ることができるようになり、その疑問がだんだん解けてきました。
なぜこんなものを……という記事を引用する学生さんは、検索して出てきた結果を検討しないのです。検索のクリックを押して、そのまま間髪入れずに一番最初に来たものを引用します。もしそれが使いにくいものだったら、また何も検討せず、次のものを引用するのです。
検索で一番上に出てくるのを引用するなら、大学で勉強しなくても誰でもできますよね。勉強したからこそ、こんなサイトを知っている、こんなデータベースを使える、というようになってほしい。そもそも検索のキーワードも、勉強したからこそ思いつくキーワードを、入力してほしいものです。
何も勉強せずに簡単に手に入る情報は、それなりのものです。価値がないだけならいいですが、タダほど高いものはないというように、デマだったり宣伝だったりします。中には何かの意図をもって、洗脳してかかろうと狙っているものだってあるでしょう。
そういう情報の価値を実感してもらいたくて、ゲームをしました。方法は下記のリンクにあるものと同じですが、情報がゲームの結果を大きく左右するように、アレンジを加えてあります。
1.情報は実行し、情報の有無が結果を左右するようにします。
2.留学生が多いクラスだったので、日本文化の体験を兼ねて、お金に当たるものは折り紙の鶴にしました。
3.情報は折り紙に書いて売ることにしました。1鶴 は「タピオカおいしい」のように価値のないもの、10鶴は「◯分に革命が起きて鶴の価値がなくなる」などです。
同じようなことを日本人だけのクラスでしたときと比べてかなり盛り上がりましたので、混乱を避けるため、情報を売るのは1つずつにする必要があったと思いました。
また、高いお金は鶴、安いお金は奴さんで1鶴=10奴 にしたのですが、留学生には一度に2つの折り方を覚えるのは難しいようでした。鶴で統一して、大きさを変えるのが良かったかもしれません。
情報は
◯分に革命が起きて鶴は没収
◯分に鶴の作成禁止令
他のグループの鶴をもらえる
他のグループからメンバーをもらえる
などです。クラスの雰囲気によっていろいろ考えて、是非ゲームをやってみてください。