文章表現の授業です

専門学校や大学で担当している「国語表現法」「日本語表現」などといった授業の覚え書き

パソコンルームでの授業の効果

神戸山手大学で担当している日本語表現法の授業の教室を、平成30年度はパソコンルームで行っています。その他の大学・専門学校では手書きで、神戸山手大学でも当然のように手書きにしていたのですが、パソコンルームも使えるということで変更してもらいました。

30年度の授業はまだ残っていますが、効果は絶大です。これまで手書きだった学生さんに申し訳ないくらいです。

課題をパソコンで書いて提出することの利点はたくさんありますが、ここでは2つ書いておきます。

1つは書いている最中に講師が問題を見つけた場合、指摘したその場で書き直せることです。紙に書いて提出だと、訂正がしにくかったり時間がかかったりします。パソコンの場合は段落の順番を変えるなど大幅に書き直すことも簡単です。後期は提出物の字数が800字~1200字なので、パソコンで書く利点を特に実感しています。

紙で提出してもらったものに朱を入れて返却するとなると、早くても翌週になりますから、その場でサクサク書き直せるのは授業進行の上でも利点です。

2つめは、学生さんがインターネットで資料を検索して引用している現場に居合わせているので、信用できるサイトとそうでないサイトの見分け方や、引用の仕方を具体的に説明することができることです。

手書きの方がいいという方の中にはコピペを予防するためという目的を説く方がいますが、逆にコピペは劇的に減りました。

もちろん、すべての大学・専門学校でパソコンを使った授業ができるとは限らないでしょう。神戸山手大学の場合は1クラス多くても20人で3クラスのリピート授業をしています。これが30人2クラスだと学生さんが多すぎて目が届かなくなると思います。また神戸山手大学では別の授業でワードは普通に使えるようになっていますので、パソコンの使い方の説明をする必要はありません。

授業の前半は説明、後半は実際に書いて、講師がパソコンルームを巡回しているという形です。手書きのころと違って今年度は書けない学生さんも自分から質問してくれることが多くなりました。他校でも、特に毎回のように長文のレポートを書く授業では、条件さえ揃えばパソコンルームを使用させてほしいです。