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文章表現の授業です

専門学校や大学で担当している「国語表現法」「日本語表現」などといった授業の覚え書き

レポートの内容以前のこと

毎年多くのレポートを受け取っていると、想像を絶するものがあります。今回は、内容以前の問題を取りあげてみます。今までに受け取ったことのあるレポートを例に挙げましょう。

  • A4の用紙を指定したが、B5のルーズリーフに書いている。
  • 色付きの用紙に書いている。

私個人としては、サイズ違いは失格扱いでよいと考えています。それが厳しすぎるなら書き直して再提出にしたいところです。

色付きの用紙というのは盲点でした。問題には「用紙は白を用いること」と書いていません。今後、書かないといけないのか悩むところです。常識だと言い切れると思いますが、無地の白を指定しないと、そのうちキャラクターのイラスト入りの用紙で提出する例が出るかもしれません。

  • 消しゴムのかすが着いている。
  • 靴で踏んだ跡が着いている。
  • 口紅など化粧品が着いている。

レポートが汚れていると決して良い印象を与えません。この他に、

  • ご飯粒が着いている。
  • 食品の油が染み込んでいる。

という、食品による汚れもあります。私は自宅では台所以外ではものを食べる習慣がありません。本を広げて仕事をする部屋では、飲み物は飲みますがお菓子の類いも持ち込みません。食べ物の汚れが紙に着くと取れないからです。

このように汚れていなくても、

  • 用紙が折れている。
  • 用紙がくしゃくしゃである。

ものは多いです。

レポートに限らず、提出物はきれいな状態を保ってほしい、そして担当者に提出するときも丁寧に両手で持って渡してほしいと思います。

――このようなことを言うと、なんだか私が偉そうにしていると捉える学生さんがいます(驚きです)。きれいな紙のレポートを両手で持って渡されると偉くなった気がしてうれしいので、そのようにさせたいのだというのです。それに反発して、いい加減なレポートを提出するというわけです。

はっきり言って、学生さんから偉い人扱いされるかどうかなど超どうでもいいです。そういうことを喜ぶほどつまらない人間ではないです。

レポートの内容以前のことをくどくど言うのは、大切なレポートは、大切なものとしてそれ相応の扱いをするという習慣を身に付けてほしいからです。今後の人生で書類を扱うときに、自然にできるように、今、練習してほしいからです。自分が大切に扱わないものは、他人も大切に扱わなくなるものです。