文章表現の授業です

専門学校や大学で担当している「国語表現法」「日本語表現」などといった授業の覚え書き

絵葉書を使った授業のウォーミングアップ

第1回目の絵葉書を使った授業、第1回 正確に伝える - 文章表現の授業です はお勧めです。なかなか盛り上がりますし、何よりこれからの授業の方向性をわかってもらえます。

この授業をするには、数・大きさ・位置の要素が同じ絵葉書を数枚集める必要があります。ちょうどよいものが手許にない場合は、インターネット上のパブリックドメインなどで探し、カードを作るのも1つの方法だと思います。

ただ最初から複雑な絵を説明するのが上手くいかないかもしれません。簡単な図形でウォーミングアップをするとこちらの意図が伝わるかと思います。以下のようなものです。

【練習①】
カードに丸・三角・四角が1つずつある絵を描きます。
描けた人から2人組になってください。相手に自分のカードを見せてはいけません。
お互いに自分のカードの絵について説明し、相手の絵を再現しましょう。

「直径5センチの丸、一辺が5センチの正三角形・正四角形」など、図形のおおよその大きさを使用する用紙によって指定しておくとスムースに進みます。

【練習②】
練習①と同じ方法で、丸・三角・四角のどれか1つを大きく描きましょう。

この場合も、一辺の大きさが2倍などと指定するとよいでしょう。

【練習③】
練習②と同じ方法で、丸・三角・四角の数を増やして描きましょう。

この後、絵葉書を用いて同様に行います。練習①~③は口頭で説明し、絵葉書を使うときはブレインストーミングを行って文章でまとめるようにすると、90分で収まります。